「アストンマーティン・ヴァンテージに憧れているけど、実際に乗ると不便なことはない?」
「高級スポーツカーだから、装備も充実しているんじゃないの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
アストンマーティン・ヴァンテージは、見た目の美しさやV8エンジンの迫力など、所有する喜びを強く感じられる車です。
一方で、実際にオーナーになってみると、
「あれ?前のC63sには付いていたのに……」
と感じる場面もあります。
こんにちは、アストンリーマンです。
僕は2020年式のアストンマーティン・ヴァンテージを購入し、この記事を書いている時点で約3ヶ月、1,000kmほど走りました。
その前に乗っていたのは、2015年式のメルセデスAMG C63s。
C63sからヴァンテージに乗り換えたことで、初めて気づいたことがいくつもありました。
今回は、ネットで見かける一般論ではなく、実際に3ヶ月・約1,000km乗った僕自身が「これは想定していなかった」と感じたポイントを正直にまとめます。
購入を検討している方の参考になれば幸いです。
5年新しいのに「ACC」がない
まず最初に驚いたのが、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)がないことです。
僕の前愛車は2015年式のAMG C63s。
2015年式なので、決して最新の車ではありません。
ところが、このC63sには前方の車両との車間距離を保ちながら追従してくれる運転支援機能がありました。
高速道路での長距離移動では、かなり重宝していた装備です。
ところが、2020年式の僕のヴァンテージには、この装備がありません。
最初に知ったときは、「えっ、5年も新しいのに?」というのが正直な感想でした。
もちろん、ヴァンテージはスポーツカーです。
ドライバー自身が車を操ることを楽しむという性格を考えれば、こうした快適装備が少ないことにも納得できます。
実際、ワインディングなどを走っていると、余計な運転支援がなくても「自分で運転する楽しさ」が圧倒的に勝ちます。
ただし、話は高速道路や渋滞になると変わります。
長距離を走っているときや、突発的な渋滞に巻き込まれたときには、
「C63sにあったACCが欲しい……」
と思うことがあります。
これは、スポーツカーだから仕方ないと分かっていても、購入後に実感した大きな違いでした。

ブレーキホールドがない
次に感じたのが、ブレーキホールド機能がないこと。
これもC63sから乗り換えたことで、かなり強く感じました。
ブレーキホールドとは、信号待ちなどでブレーキを踏んで停止したあと、ブレーキペダルから足を離しても車が停止状態を維持してくれる機能です。
C63sでは、この機能を日常的に使っていました。
信号待ちではブレーキを踏み続ける必要がないので、非常に楽です。
ところがヴァンテージでは、基本的に自分でブレーキを踏み続ける必要があります。
しかも、僕のヴァンテージは低速域でクリープする感覚が強く感じられます。
そのため、長い信号待ちでは、「ああ、ブレーキを踏み続けないといけないんだった」
と改めて感じることがあります。
C63sから乗り換えた直後は、この違いが意外と大きかった。車に乗る前は、
「ブレーキホールドくらい、なくても別に困らないでしょ」と思っていました。
ところが、一度便利な機能に慣れてしまうと、なくなったときにそのありがたさを実感します。
これも、実際に所有して初めて分かったポイントです。
オートハイビームがない。夜道では地味に面倒
今回、実際に乗ってみて意外と気になったのが、オートハイビームがないことです。
これも前愛車のC63sとの比較になります。
C63sにはオートハイビーム機能があり、夜道を走るときにはかなり便利でした。
単純に暗くなったらハイビームに切り替えるだけではありません。
前方に車がいる場合には、その車がいる部分を避けるようにハイビームを制御し、周囲や路肩などを照らしてくれるような運転支援がありました。
夜の山道や街灯の少ない道路では、これがかなり便利。
前の車を眩しくさせないようにしながら、周囲の暗い部分を照らしてくれるので、夜道でも安心感がありました。
もちろん、たまに前に車がいるのにハイビームになってしまうこともあり、
「おいおい、今は戻してくれよ(笑)」と思うこともありました。
それでも、基本的には夜間走行をかなり楽にしてくれる機能だったと思います。
一方、僕のヴァンテージにはオートハイビームがありません。
そのため、ハイビームとロービームを自分で切り替える必要があります。
これが地味に面倒。
街灯が少ない道に入ればハイビーム。
前方に車が来ればロービーム。
また周囲が暗くなればハイビーム。
当然といえば当然なのですが、C63sで自動制御に慣れてしまった僕からすると、
「これも自分でやるのか……」と感じる部分です。
しかも、C63sで便利だったような、前方の車を避けながら周囲を照らすような機能もありません。
こういう装備は、購入前にはあまり気にしていませんでした。
でも、実際に乗って夜道を走ってみると、毎回操作するだけに意外と気になるポイントでした。
とにかく目立つ。これはメリットであり「気遣い」でもある
これは、ヴァンテージを買う前からある程度分かっていました。
でも……
実際に乗ってみると、想像以上です。
そもそも僕がアストンマーティンを選んだ理由の一つに、
「人と被らない車に乗りたい」
という気持ちがありました。その意味では完全に狙い通り。
街中で同じヴァンテージを見ることは、ほとんどありません。
ただ、その裏返しとして、とにかく目立ちます。
コンビニに寄る。
駐車場に停める。
ガソリンスタンドに入る。
それだけでも、以前より周囲の視線を意識するようになりました。
特に地方都市では、アストンマーティン自体を見る機会が少ないこともあり、存在感があります。
そして、これが僕の場合は運転にも影響しました。
以前より、
「この車、周りから見られているな」
と意識するようになったんです。
だからこそ、信号や速度、車間距離など、以前以上に余裕を持った運転を心掛けるようになりました。
これは「後悔」というより、
アストンマーティンという車を所有することで生まれた責任感のようなもの
かもしれません。
目立つ車に乗ることを楽しみたい。
でも、目立つからこそ周囲に不快感を与えない運転をしたい。僕自身はそんなふうに考えるようになりました。
V8サウンドが最高すぎる。でも、公道では自制心が必要
これは「後悔」というより、完全に嬉しい誤算です。ヴァンテージのV8ツインターボ。
音が、本当に気持ちいい。
エンジンを始動した瞬間から、「これを買って良かった」と思わせてくれるものがあります。
特にアクセルを踏み込んだときのV8サウンドは、車好きにはたまりません。
ただし、ここには一つ問題があります。もっと聞きたくなるんです。
もう少しアクセルを踏みたい。
もう少しエンジンを回したい。
もう少し音を楽しみたい。
そういう気持ちが出てきます。
しかし、日本の公道では当然ながら、安全運転が最優先。
ヴァンテージの性能を楽しむことと、公道で無理な運転をすることは別の話です。
だからこそ僕は、
「この車の性能を楽しむためにも、自分自身が右足をコントロールする」
ことを意識しています。
スポーツカーに乗ると、車の性能だけではなく、ドライバー自身の自制心も大切なんだなと実感しました。
カーボンセラミックブレーキは、街乗りでも「慣れ」が必要だった
そして最後は、僕の個体に装着されているカーボンセラミックブレーキです。
これは装着されていること自体が魅力的な装備です。
高い制動性能を持つブレーキシステムですが、僕が街乗りで乗っていて感じたのは、
「普通の車とはブレーキの感覚が違う」ということでした。
特に最初は、ブレーキペダルの踏み方に気を使いました。
僕の場合、冷えている状態と温まっている状態でブレーキのフィーリングが違うように感じる場面があります。
低速域では少し踏み方が強いだけでも、想像以上に減速することがあります。同乗者の頭が揺さぶられます(汗)三半規管が弱い人は酔ってしまうかも、、、
そのため、信号で止まるときや、同乗者を乗せているときには、かなり丁寧にブレーキを操作するようになりました。
特に助手席に人を乗せていると、「ガクッと止まらないようにしよう」と自然に意識します。
もちろん、これはあくまで僕自身の個体で3ヶ月乗って感じた印象です。
カーボンセラミックブレーキが装着されている車すべてが同じフィーリングになる、という話ではありません。
購入を検討しているなら、可能であれば実車でブレーキの感覚を確認しておくことをおすすめします。

それでも、僕がヴァンテージを買ったことを後悔しているか?
ここまで読んで、「そんなに不便なら、買わない方がいいんじゃない?」
と思った方もいるかもしれません。
でも、僕自身の答えは少し違います。確かに、
- ACCがない
- ブレーキホールドがない
- オートハイビームがない
- とにかく目立つ
- 公道では自制心が必要
- ブレーキのフィーリングに慣れが必要
こうした不便さはあります。
そして、C63sの方が日常生活で便利だった部分も確実にあります。
でも、ヴァンテージには、それを補って余りあるものがあります。
ガレージに停まっている姿を見る。
ドアを開ける。
エンジンを始動する。
V8の音を聞く。
そして、自分でステアリングを握って走り出す。
この一連の体験は、C63sとはまた違ったものがあります。
だから僕の場合、
「買って後悔した」というより、「買う前にもっと知っておきたかった」
というのが正直なところです。
アストンマーティンは「不便さ」まで含めて選ぶ車なのかもしれない
今回紹介したポイントは、どれも車として致命的な問題ではありません。
むしろ、快適性や便利さを最優先するなら、もっと適した車はたくさんあります。
アストンマーティン・ヴァンテージは、
「何でもできる万能車」ではありません。
その代わり、「これに乗りたい」と思わせる魅力がある車
だと、3ヶ月乗って感じています。
僕がC63sから乗り換えて一番感じたのも、そこでした。
C63sにはC63sの良さがある。
そしてヴァンテージにはヴァンテージの良さがある。
ただし、購入前に知っておけば、
「こんなはずじゃなかった……」
というギャップは減らせます。
だからこそ、これからヴァンテージを購入する人には、スペックや価格だけではなく、「実際の生活で困ること」を先に確認してほしいと思っています。
【次の記事】僕が購入前に知っておきたかった7つのチェックポイント
今回の記事では、実際に購入してから感じた「後悔・不便」を中心に紹介しました。
でも、3ヶ月乗ってみて分かったことがあります。
「これ、購入前に確認しておけばよかったな……」
というポイントも結構ありました。
例えば、
- 車幅1,940mmは自宅周辺の道路で本当に大丈夫か
- 駐車場の幅や出入口は問題ないか
- 細い道や堤防道路を普段使うか
- トランクの使い勝手は自分の生活に合うか
- ステアリングの操作系は使いやすいか
- 快適装備はどこまで必要か
- 中古車の保証・整備履歴・消耗品は確認したか
こうしたことは、買ってからではなく、買う前に確認しておくべきでした。
まとめ
アストンマーティン・ヴァンテージは、決して「便利で快適な車」ではありません。
C63sから乗り換えた僕自身、「前の車の方が便利だったな」と感じる部分はあります。
ACC、ブレーキホールド、オートハイビーム。
どれも、一つ一つは小さな装備かもしれません。
でも、毎日の運転では、こうした小さな便利さの積み重ねが意外と大きい。
それでも、3ヶ月・約1,000km乗って、
「この車を選んで良かった」
と思える瞬間もたくさんあります。
だからこそ、これから購入する方に伝えたいのは、
「不便さを知らずに買う」のではなく、「不便さを知ったうえで、それでも欲しいか」を考えてほしい
ということ。
それができれば、アストンマーティンという車は、かなり面白い選択肢になると思います。
僕自身も、まだヴァンテージオーナーとして3ヶ月。
これから半年、1年と乗り続ける中で、
「実際にいくらかかったのか」
「故障やメンテナンスはどうだったのか」
「買って良かったのか」
も、できるだけリアルな数字と体験で公開していきます。
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